メールを何度も確認してしまう習慣をやめる方法:件数ではなく「確認する行為」自体に対処する
メールを確認してしまうのは、件数が多いからとは限りません。受信箱が空であっても、つい開いてしまうという方も少なくありません。これは件数への対処とは別の問題です。件数への対処は「届いたメールをいかに早く片付けるか」という話ですが、この記事で扱うのは「メールが届いていないときも、なぜ何度も確認してしまうのか」、そしてその習慣をどう断ち切るかということです。
まず区別する:件数が多いのか、確認がやめられないのか
「受信箱があふれていて、半分も読めていない」という状況であれば、必要なのは件数に対処する方法です。しかし、受信箱自体はそれほど多くないのに、1日に20回も30回も開いてしまい、5分前に確認したばかりでもまた開いてしまうという場合は、件数の問題ではありません。確認するという行為そのものが習慣化しており、受信箱の中身とは関係がなくなっているのです。
なぜやめられないのか:確認する行為そのものが報酬になっている
メールの確認には一つの特徴がございます。開いた瞬間、不確実さがすぐに消えるという点です。受信箱が空であっても新着があっても、「確認した」という感覚が一瞬の安心をもたらします。この「確認する→安心する」というループは非常に速く回るため、ご自身が不安を感じていると意識する前に、すでに手が動いて開いてしまっています。意志の力だけではうまくいかないことが多いのはこのためです。戦っている相手は怠け心ではなく、すでに滑らかに回っている習慣のループなのです。
対処法1:「いつでも確認する」を「決まった時間に確認する」に変える
受信箱を一日中開いたままにしておくのではなく、1日に2〜3回、確認する時間を決めてしまいます(出社直後、昼食後、退勤前など)。それ以外の時間は開きません。最初は落ち着かないかもしれませんが、業務メールの大半は2〜3時間返信が遅れても実際には問題になりません。「今すぐ確認しないといけない」メールは、思っているほど多くないことに気づかれるはずです。
対処法2:確認したくなる原因そのものを消す
スマートフォンの通知バッジや、画面の隅に表示されるポップアップ通知は、「重要な連絡が来ているかもしれない」という錯覚を絶えず作り出し、確認せずにはいられなくします。これらの通知をオフにしてください。受信箱そのものを止めるのではなく、「新着メールがある」という情報がこちらから働きかけてくる経路を断つということです。きっかけがなくなれば、確認する回数は明らかに減ります。実際には、ご自身が確認したいのではなく、通知に呼び出されて確認しているケースが多いためです。
対処法3:「すぐ返信が必要なもの」と「後でよいもの」を分ける——全部確認してから判断するのではなく
確認がやめられない理由の多くは、「本当に急ぎの1通」が紛れ込んでいないかわからないため、念のため全部見ておこうとすることにあります。よくある問い合わせ(見積もり、日程変更の可否、在庫の有無など)について、あらかじめ例文を用意しておけば、対応は数十秒で済みます。そうなれば、急ぎのメールが来ていたとしても対応はすぐに終わるとわかっているため、受信箱をしばらく確認せずに置いておくことにも抵抗がなくなります。
確認してしまう本当の理由が「見落としが怖い」ことであれば、対処すべきはそこです
頻繁に確認してしまう方の中には、やり方を知らないのではなく、実際に重要なメールを一度見落としてしまい、それ以来確認をやめられなくなったという方もいらっしゃいます。この場合、単に「確認の回数を減らす」だけではかえって不安が強まってしまいます。本当に対処すべきは確認の頻度ではなく、「重要な連絡が見落とされないかどうか」という点そのものです。代わりに見ておいてもらい、重要なものだけ知らせてもらう仕組みや、自動返信によって受け取ったことを先にお伝えしておく仕組みは、見落としというリスクそのものを取り除くものであり、ご自身が何度も開いて確認することに頼らずに済みます。
一つだけ試すなら
今日、スマートフォンのメールアプリの通知バッジをオフにしてください。10秒でできることですが、効果はすぐに感じられます。「何かあるかもしれない」と絶えず知らせてくる通知がなくなるだけで、受信箱を開く回数が明らかに減っていることに気づかれるはずです。
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