Gmailの自動返信のやり方:繰り返しのメールを自動で返す4つの標準機能
毎朝Gmailを開くと、「見積もりはいくらですか?」「営業時間は何時までですか?」「領収書を再発行してもらえますか?」——同じような質問を、相手を変えて何度も受け取る。似たような返信を一日に二、三十回も打っている。そんな方に向けた記事です。
うれしいことに、Gmailにはメールを自動で返すための機能がいくつも標準で備わっています。拡張機能を入れる必要も、お金をかける必要も、プログラミングの知識も一切いりません。難点は、それらが少し奥まった場所にあり、Google自身もひとつの流れとしてまとめてくれていないことです。この記事では、簡単なものから応用的なものへと順に4つ紹介します。手順どおりに進めれば、およそ15分で、繰り返しの返信の半分を受信トレイに肩代わりしてもらえるようになります。
先に結論をお伝えします。4つの方法には、それぞれ向いている場面があります。
- テンプレート:内容は決まっているが、送る前に自分で目を通したいメール(見積もりや仕様の説明など)に向いています。
- フィルタ+テンプレート:届いた瞬間に自動で返すべきメール(フォームからの通知や、特定のキーワードを含むメールなど)に向いています。
- 不在通知:一定期間、届くすべてのメールに同じ一文を返したい場合(出張、休暇、繁忙期など)に向いています。
- スマートリプライ:一言で済む短い返信を、スマホから一タップで送りたいときに向いています。
それでは、ひとつずつ見ていきましょう。
方法1:テンプレート——よく使う返信を保存し、二クリックで呼び出す
これは最も実用的で、そして多くの経営者が存在を知らない機能です。よく打つ返信文をまるごとテンプレートとして保存しておけば、返信のときに二クリックで全文を呼び出し、名前や金額だけ直して送信できます。
まず機能を有効にします。
- Gmailを開き、右上の歯車アイコンをクリックして「すべての設定を表示」を選びます。
- いちばん上の「詳細」タブに切り替えます。
- 「テンプレート」を見つけて「有効にする」を選び、下までスクロールして「変更を保存」を押します。
次に、最初のテンプレートを作ります。
- 「作成」をクリックして新規メールを開き、いちばんよく打つ返信文(見積もりの説明、振込先、営業時間など)を本文に打ち込みます。
- 作成ウィンドウ右下の「⋮」(その他のオプション)→「テンプレート」→「下書きをテンプレートとして保存」→「新しいテンプレートとして保存」と進み、「標準見積もり」のように分かりやすい名前を付けます。
使い方: 返信するときに「⋮」→「テンプレート」→ 使いたいものを選ぶと、全文が自動で入力されます。よく返す3〜5パターンをそれぞれ保存しておくと、この手順で節約できる時間がいちばん実感できます。
方法2:フィルタ+テンプレート——特定のメールを、手を動かさず自動で返す
テンプレートは、自分で呼び出す必要があります。「届いたら同じ一文を返せばいい」メールがあるなら、フィルタを使ってGmailにテンプレートを自動送信させれば、あなたは一切触れずに済みます。
典型的な例は、ウェブサイトの問い合わせフォームから届く通知メールです。相手にまず「お問い合わせを受け付けました。1営業日以内にご返信いたします」といった一文を届けたい、という場面です。
設定手順:
- まず方法1の要領で、自動で返す内容をテンプレートとして保存します(例:「受付自動返信」)。
- Gmailに戻り、検索バー右側の「検索オプションを表示」(フィルタのアイコン)をクリックします。
- 条件を設定します。よく使うのは「From」に決まった送信元アドレスを入れる方法や、「件名に含む」に特定のキーワード(「見積」「価格」など)を入れる方法です。
- 「フィルタを作成」をクリックします。
- 動作の一覧から「テンプレートを送信」にチェックを入れ、先ほど作ったテンプレートを選び、「フィルタを作成」を押して完了です。
これ以降、条件に合うメールが届くと、Gmailが自動でそのテンプレートを返信します。2点だけ注意があります。条件は十分に絞り込まないと、返すべきでないメールにまで返信してしまうおそれがあります。また、Gmailは同じ相手には24時間に一度しか自動返信しないので、相手を大量のメールで埋め尽くすことはありません。
方法3:不在通知——出張や繁忙期の一時的な盾
数日間出張する、あるいは繁忙期でとても返しきれない。そんなときは「不在通知」をオンにすれば、設定した期間中に届くすべてのメールに、決めた一文を自動で返せます(例:「7月20日まで出先におります。お急ぎの場合は09XXまでお電話ください。それ以外のメールは戻り次第、順次ご返信いたします」)。
設定手順: 歯車 →「すべての設定を表示」→ いちばん下の「不在通知」→「オン」を選び、開始日と終了日、件名と本文を設定して保存します。終了日を過ぎると自動でオフになるので、切り忘れの心配もありません。
素朴な機能ですが、「この数日は本当に手が空かない、でも既読スルーはしたくない」という経営者にとって、最も手間のかからない緩衝材になります。
方法4:スマートリプライ——スマホから一言で片づける
Gmailの標準機能「スマートリプライ」は、メールの下に短い返信候補を3つ自動で提示してくれます(「承知しました、ありがとうございます」「大丈夫です」「確認してご連絡します」など)。スマホなら一タップで送信できるので、信号待ちや行列に並んでいる合間に、一言で済むメールをまとめて片づけるのに最適です。
スマホのGmailアプリの設定で「スマートリプライ」が有効になっているか確認するだけです。長い返信の代わりにはなりませんが、「頭を使う必要があるメール」と「一言で済むメール」を素早く仕分けられるようになります。
4つを日々の流れに組み込む
ひとつひとつは難しくありません。大切なのは組み合わせることです。一日およそ30〜50通を扱う経営者が、そのまま使える流れをご紹介します。
- 朝、最初に受信トレイを開いたとき:まずスマートリプライで「一言で返せる」メールを片づけます。
- 見積もり・仕様・振込先などの繰り返しの質問:方法1のテンプレートを呼び出し、数字だけ直して送ります。
- フォーム通知や固定客からの定例メール:方法2のフィルタに任せて自動返信させます。目を通す必要すらありません。
- 出張や繁忙期:方法3の不在通知をオンにして持ちこたえます。
これだけで、多くの経営者はメールにかける時間を3〜4割ほど減らせます。
もっと楽にしたい方へ:AIアシスタントに下書きを任せる
Gmailの標準機能の限界は、「答えがあらかじめ決まっているメール」しか扱えないことです。テンプレートは固定なので、お客さまが言い回しを変えたり、もう一言質問を足したりした瞬間に対応できず、結局は自分で読み、判断し、書き直すことになります。
もう一歩進めたいなら、その部分をAIアシスタントに任せられます。当社のプロダクト「makupai」を例にすると、Gmailに接続すれば、届いたメールを一通ずつ読み、緊急度を判断し、そのまま返信の下書きを用意します——固定のテンプレートではなく、そのメールの経緯を理解したうえで書かれた返信です。あなたはひと目確認し、問題なければ送信するだけ。気に入らなければ「これは丁寧にお断りして」「宣伝メールはすべてアーカイブして」と伝えれば、そのとおりに動きます。メールの送信や予定の変更といった重要な操作は、必ず確認を取ってから実行するので、受信トレイを勝手に触ることはありません。
一日に何十通も返す経営者にとっての違いはこうです。標準機能は「打つ手間が少し減る」、AIアシスタントは「送信ボタンを押すだけ」。普段仕事で使っているSlackの中に住むので、別途ソフトを入れる必要はなく、5分で接続できます。
すべてのメールに、読む前から下書きを
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